アドラー心理学の講座の受講前に、一通り目を通しましょう

アドラー心理学の講座を受講する前に

不可欠な理論

アドラー心理学の【主体論】とは【主体】とは

投稿日:2017年7月15日 更新日:

主体論とは、自己の主体性・自己決定性とも呼ばれる、アドラー心理学の核となる概念の一つです。

mako
アソビになると主体的に行動するね。
ってよく言われる!
saku
「主体的に動く」とか「主体的に発言する」とか?
日常的に使う「主体」は、行動ごとを表現するために使われていますが、
アドラー心理学の「主体」は、もっと根本的な「個人を構成する精神や肉体的機能の全て」という意味なんです。
kitto

主体論の【主体】とは

  • 生命維持機能
  • 肉体的・精神的な機能や部位の全て
  • 人に比べて劣っている短所
  • 人に比べて優れている長所

など、これら個人を形作っているもの全てをひとまとめにして【主体】とよんでいます。

全体論で『個人は、自己矛盾のない統一体である。』『意識と無意識の関係性にも矛盾はない。』『感情・思考・行動には、全て統一性がある。』と学びましたが、主体論でも個人に内在するすべて統一している【主体】が存在すると考えています。

※全体論について詳しくは、全体論ページをごらんください。

 

主体論(自己の主体性・自己決定性)とは

主体論とは、『過去や現在の環境に影響はされるが、自分の人生・行動は、全部自分で決めている』という考え方です。

主体論が基本概念であるアドラー心理学では、『自身の目的を自由に想像して、目的に応じた行動・人生を自由に選択して、決断し、責任を負って物事を進める』と考えます。

 

◆ある行動を起こして失敗したとしましょう。

◆◆因果律や決定論といわれるフロイトやユング的な考え方の場合

失敗すると周りのせいにしたり環境のせいにしたり、生まれや育ちのせいにするでしょう。

つまり、外部要因によって、自分の失敗した行動が決められたと考えて、自分の外部に原因を求めます。

 

◆◆主体論的なアドラー心理学的な考え方の場合

自分自身で考えた行動の中身が、稚拙だったから失敗した。次はどうしよう。

つまり、あくまで自分の行動が目的遂行に適していなくてうまく行かなかったとしても、自分の行動や選択は、より改善の余地があるものと考えています。

 

自分の人生は自分で決めている

◆因果律や決定論といわれるフロイトやユング的な考え方の場合

「感情が自分を動かす」「今悪いのは過去に原因がある」「本能に従って行動する」「環境が行動を決定する」など、自分自身の理性的な意志の影響がないままに物事が進んでいきます。

  • 感情が私を動かす。動かされるのは私である。
  • 環境が私を規定する。規定されるのは私である。

◆主体論的なアドラー心理学的な考え方の場合

「私が感情を動かす」「私の行動が結果を決める」「目的を達成するために行動する」「私が所属する環境や共同体を決める」など、自身の目的を想像して、目的に応じた行動や人生を自由に選択して決断し、責任を負って物事を進めていきます。

育った環境や自然環境など、個人ではどうしようもできない事柄も多くあります。それらから影響を受けることは避けることはできません。

個人ではどうしようもない出来事や制約に影響されつつも、自分の行動は自分が決定する

『自分が自分の人生を決めている』『自分のすべてが自分の行動を決めている』という視点がアドラー心理学の基礎となっています。

主体性を強くする取り組み

目的を明確にする

「みんながやっているから、やってるけど・・・」

「上司に言われたから、やってるけど・・・」

このように発言する多くの人たちは、主体性があまりなく、行動を行い、結果に満足感がないという課題を抱えています。

時間が経てば経つほど現状から抜け出せなくなり、不幸になってゆくでしょう。

そこで、主体性を取り戻す・主体性を強くする方策をお伝えします。

「みんながやっているから、やってるけど・・・」

  1. 自分の目的を明確にする。
    (例)みんなと仲良くなりたい。幸せになりたい。平穏に過ごしたい。
  2. みんなもしくは中心人物の目的を考えてみる。
    (例)彼や彼女は何に喜びを感じているか。あなたを巻き込む意図は何か。

1と2に大きな開きがある場合、やはり、あなたは一緒に行動すればするほどに不幸になってゆくでしょう。

1と2に共通項・共通の目的があるのなら、目的を理解することで、迷いなく共に行動できるようになるでしょう。

「上司に言われたから、やってるけど・・・」

  1. 自分の目的を明確にする。
    (例)給与を増やしたい。定時に変える形を作りたい。売上などの共通の目的を達成したい。お客様の満足度を高めたい。
  2. 直属の上司と上司の上司の目的を考えてみる。
    (例)給与を増やしたい。部下の満足度を高めたい。上司の評価を高めたい。売上などの共通の目的を達成したい。お客様の満足度を高めたい。

1と2に大きな開きがある場合、やはり、あなたは一緒に行動すればするほどに不幸になってゆくでしょう。

1と2に共通項・共通の目的があるのなら、目的を理解することで、迷いなく共に行動できるようになるでしょう。

得たい感情を先取りする

「やったほうがいいって、わかってるんですけど・・・」

これは、目的が合っても今の状態から動くことができず、主体性を失っている様子です。

なにも行動を起こさないまま、時間だけが過ぎていく、さらに、やれていない自分自身への負い目も出てきはじめているという危険な状態です。

そこで、主体性を取り戻す・主体性を強くする方策をお伝えします。

「やったほうがいいって、わかってるんですけど・・・」

目標が合っても、やるべきことが明確になっていても、主体性を発揮できないことって意外とあるのです。

そんなときは、目標を達成した時の感情を明確にします。

目標を達成した時の感情とは、どのようなものでしょうか?書き出してみましょう。

(例)充実感がある。家族へ贅沢させられる喜びがある。同僚へ自慢できる。

目標が合って、やるべきことがあるという、理性的な面での充実と、感情面での充実を満たすことで、安心してやるべきことに取り組めるようになります。

adler-336

adler-336

-不可欠な理論

Copyright© アドラー心理学の講座を受講する前に , 2019 All Rights Reserved.